2009年7月13日月曜日

地方間格差

地方分権をはき違えないで欲しい。地方分権とは地方が国の言いなりから脱し て主体的に経営することだ。自主独立の精神が必要なのだ。乞食のように格差是正を唱えるのは地方分権の真逆だ。

日本総合研究所の高坂晶子・主任研究員は「日本全体を考えて議論すべきで、東京都だけが恵まれているのは問題では」と語る。東京都と地方の税収格差を是正 すれば、「独り勝ち」と言われる都の財政基盤は大きく揺らぐ。地方分権改革の帰趨は、東京都にとって最大の爆弾になる可能性をはらんでいる。

「日本全体の平等」という物の考え方こそナンセンスな全体主義。いま住んでいるところが嫌なら移住すればいい。実際、東京には上京者が多い。

「平等」の名の下に 事後的な再分配をするのは不正義。リスクを取って上京した人から、リスクを取らない人に対して再分配するというのは、結果としてリスクを取って上京する人 を減らすことになる。地方は東京への逃避者を減らす努力をますますしなくなる。日本全体から活力が失われるだろう。

パイの分け方ばかり議論すべきではない。パイを増やす議論をすべきなのだ。

地方間格差など問題ではない。その格差を是正することこそが問題なのだ。

そもそも「同じ日本人」などという最近150年程度の「幻想」に支配されていることに気付くべきだろう。

日本においては明治維新に伴う廃藩置県によって大和に琉球王国と蝦夷を取り込んだ大日本帝国という国民国家が成立した。それまで幕藩体制下では民衆はまず直接の統治者である藩を国(クニ)として意識していた。幕府による統一はあっても中央集権は緩やかであったし、藩をまたぐ民衆の移動が制限されていたので言葉や文化、政治の違いも大きかった。明治政府は一君万民を唱え中央集権化を進めることで地方較差を薄め、臣民としての意識を広めていった[2]。

自らの生活を成り立たせることのできない地方とは一体何なのだ?

過保護が自立する力を奪っているのだ。国家による地方の保護をやめれば、各地方は自助努力を始めるだろう。自然なことだ。150年前までは、そうしてきたのだ。

努力しないインセンティブがあると堕落する。努力するインセンティブがあると努力する。それだけのことだ。人々や組織はインセンティブに反応しているに過ぎない。

地方間格差を問題にする人は、150年前に新しく作られた全体主義思想に毒されていることを自覚した方が良い。

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